川島 朗 作品展『 魔女綺譚 』 9.27(土)- 10.7(火)
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▫︎ 『 星読みの書 / フレインとレイザ 』
▫︎ 品番 250931
▫︎ 年代・国 2025年 Japan
▫︎ サイズ 約340x256x90mm
▫︎ 配送サイズ 100-120サイズ
ボックス・アート作家 川島 朗の『 星読みの書 / フレインとレイザ 』
2025年作品展『魔女綺譚 』出品作品
[技法]
デジタルプリント、コラージュ、アッサンブラージュ、水性塗料、アクリル絵具、錆塗装、エイジング塗装、エイジング加工、ウレタンニス、木工
箱あり
Story
星唇の真よりこぼれ落ちた裂け目に、かすかな震えを感じどったのは、
フレインピレイザ(かつて(塵機の塔)に名を記された)ふたりの魔女だった
世界の瞬きが、ひそやかに滅びの側へ傾きかけているのだと、
誰よりも早く察したのは彼女たちだったども云われている
彼女たちは、忘れられた図書回廊の奥深くて、
星の魔法が刻まれた一冊の錆びた書を読み解いていた
それは書ではなく、ある種の「記憶」だったのかもしれない
幾千の夜と交替する夢をくぐり、直の裏側に埋めこまれた言葉たちが、
ついに形をあらわしたとき、ふたりは知る
この書そのものが、世界を縛り、均衡を喰み尽くす、呪いの核であったことを
書を壊すことは禁忌であり、神嘘の律にも背く行為だったが、
彼女たちは静かにそれを破り、
直に記された終焉の印を、ひとつひとつ焼き尽くしていった
それはひどく静かな破壊だったという
最後の真が崩れた利那、レイザは守護者の刻印に囚われ、
買の奥底に名を失った影として閉じこめられた
フレインは、魔力のすべてを風化させ、
名も記録も持たぬ塵となって星界の辺縁をただよう
今、世界は何事もなかったかのように、
彼女たちの奇跡の上をゆるやかに転がりつづけている
けれど、その裂け目の記憶に触れる者は、誰ひとりとして、もういない
※装飾品は含みません
川島 朗 / 1975年、兵庫県生まれ
1997年より、個展・グループ展などでボックスオブジェやコラージュ作品を発表
その頃より一貫して、人々の心の奥に眠る遠い記憶(ノスタルジア感情)をテーマに作品を制作している
制作手法としては、架空の物語・神話・歴史・人物・映画・場所などを着想、
そのイメージに合う、古書や写真の切れ端・アンティークポストカード、古い手紙などを探し出し、それらエフェメラにコラージュ、ペインティング、ドローイング、アッサンブラージュ、フォトグラフ、CG、エポキシ樹脂、エイジング塗装など
様々な技法を加えて、自作の箱や額縁、ブロカントの小箱などに配置し作品を創り上げている
心の奥に潜む架空の物語世界を、ボックスオブジェなどのカタチあるものに創り変えることで、その物語に浮かび上がる無意識下の記憶をすくいあげ、言葉では表現できない思索的かつ神話的なものを発見したいと考えている
そして、その架空の物語、及び記憶が、未だ出会ったことのない多くの人々の記憶に微かな爪痕を残し、その人々の記憶の一部となれば、素敵なのではないかと日々考えながら制作を続けている
『記憶を紐解くことは、未来を見つけることである』
という、マッシモ・ドルトフスキの言葉にならって